第6回高崎観音だるまマーチ

とき 1998年10月17・18日

ところ 群馬県高崎市

いんとろ 高崎観音だるまマ−チは,2回目の参加となり,初参加は一昨年でした.昨年はというと,じつは,事前登録も済ませ,参加する予定だったのです.当日,40kmコ−スに挑戦すべく,暗いうちに家を出ました.ところが,駐車場に着いてみると,それらしき案内もないし,人もいないのです.もしやと思い,送られてきた大会案内を見ると,開催日は10月4日・5日,当日は18日! そうです.大会はすでに2週間も前に,終わっていたのです.わたしにできることは,何食わぬ顔で,駐車場を去ることだけでした.
 何でこんなことに? 家に帰って,あれこれ探し回ってみると,最初に日程を知った「あるけあるけ新聞」1月号には,10月18日・19日と書いてあるではありませんか.それを手帳に書き写してからは,募集要項を見ようが,参加案内を見ようが,手帳を信じて疑わなかったのです.こうして,第5回高崎観音だるまマ−チは,私にとって幻の大会となったのでした.

  いちにちめ 10月17日は,第3土曜日で学校が休みではなかったため,一人で40kmコ−スに参加することにしました.40kmコ−スは,過去,1996年北海道ツ−デ−マ−チと1997年南房総フラワ−マ−チで歩いたことがありますが,北海道ツ−デ−マ−チでは,マメと筋肉痛で,たいへんな思いをしました.今回も,本格的なウォ−キングは,4月5日の伊勢崎市歩け歩け大会以来,半年ぶりであり,距離に対しては多少不安がありました.
 5時15分に起床し,5時45分に車で家を出ました.途中のコンビニで朝食と昼食を買い求め,朝食はそのまま車中で採りました.伊勢崎経由で6時55分に駐車場に到着,だるまマ−チの案内を見て,ホッと一安心しました.駐車場からスタ−ト会場の新市庁舎前公園広場までが,かなりの距離で,20分も歩かなければなりませんでした.
 台風が接近中のしとしととした雨の中,7時25分に,40kmコ−スはスタ−トしました.それほど強い雨ではなかったのですが,歩き始めてまもなく靴が濡れてきました.1日目は,少林山達磨寺(写真)を通る「だるまコ−ス」です.しかし,達磨寺までは5kmほどしかなく,40kmコ−スは箕郷町の「みさと梅公園」まで,足を延ばします.私の脚力で40kmを歩くには,時速5kmが限度で,10kmを過ぎた頃からは,ほとんど一人旅の状態になりました.傘をさしながら,ただただ黙々と歩いた「みさと梅公園」では,人影もなく,ふと,何でこんなことをしているのだろう,という気分になりました.人と会話を交わしたのは,昼食と休憩の時,二言三言だけで,あとはただただ歩き続けました.そうそう,昼食では,とても食べ切れないからと,お弁当のお裾分けをいただきました.ありがとうございました.30kmを過ぎた頃には,靴の中はぐじゃぐじゃで,マメができているのか,いないのか,わからない状態,下半身はパンパンに張ってきました.そしてついに,高崎北部環状線のところで,コ−スがわからなくなってしまいました.ガソリンスタンドの店員に道を聞いて,ようやくコ−スに戻ったのですが,結局,地図にあった地下道はどこにあったんだろう? コ−スに戻ってからも,参加者らしき人影はなく,道に迷ったときにアンカ−に抜かれて,ゴ−ルしても誰も相手にしてくれないのではと,少し心配になりました.それでも何とか歩き続け,3時25分に,ようやくゴ−ルしました.結局,アンカ−は私のすぐ後にゴ−ル,私の後にもう一人だけいたのでした.ゴ−ル会場は人もまばらで,寂しく思っていたら,大会役員の方が,わたしと最後の方にビ−ルをプレゼント.急に元気が出てきました.こういう心遣いは受けたことがなかったので,たいへんうれしかったです.へへへ.
 車に戻って,足を確認してみると,マメはできていないようだし,筋肉痛もまずまず,何とか無事,40kmを歩けたようです.帰りは,17号線経由で,1時間ほどで家に着きました.

   ふつかめ 息子(小4)と娘(小1)といっしょに,20kmコ−スに参加しました.6時50分に家を出発,17号線経由で,高崎に向かいました.二人の子供をスタ−ト会場で下ろして,一人で駐車場に車を駐めに行きました.車から下りて歩き出すと,右膝が鈍く痛みます.さすがに筋肉痛になっていたかと,調子を見ながら歩いたのですが,スタ−ト会場まで痛みは取れませんでした.
 天気予報では,午後から晴れということだったのですが,スタ−ト会場での様子は,今にも降りだしそうな空模様.結局,傘もリュックに入れたまま,ウインドブレ−カ−も着たままで,8時55分にスタ−トしました.歩き出してみると,また右膝が痛んできました.筋肉が温まってくれば痛みも引くかな,と思って我慢して歩いていたのですが,いっこうに痛みが引く気配がありません.それどころか,子供達のペ−スにさえ付いていけないくらい痛み出してきました.2kmを過ぎた辺りから上り坂が延々と続くのですが,痛みはますますひどくなり,話しかけてくる子供に,「痛いんだから,話しかけないでくれ.」と言い出す始末でした.筋肉痛だとばかり思っていたのですが,膝の回りの筋肉を揉んでみても痛くはないし,左膝はまったく痛みません.これは,筋肉痛じゃない,痛みは取れないかもしれない,と思い始めました.このままでは,リタイヤしなければならないかもしれない,そう思えてきました.それでもやっとのことで,5km地点の大平集会所の接待所にたどり着きました.お茶とあめをいただいて歩き出すと,今度は右膝がそれほど痛み出しません.前々から痛くなると立ち止まっていましたから,休憩が効いたとは思えないのですが,少しずつ痛みが和らいでいったのです.こういうことって,あるんでしょうか? ともかく,こうして歩き続けることができました.
 この頃から,青空がしだいに広がり始め,暑くなってきました.ウインドブレ−カ−と上着をリュックに押し込め,リュックはパンパンです.白衣大観音に着く頃には,雲一つない快晴となりました.昨日と違って,絶好のウォ−キング日和です.じつは,一昨年は,観音様を真近には見ていません.観音様へは寄り道するようなコ−スになっていたのです.今年は,皆が観音様に立ち寄り,そのまま突き進むようになっています.そして,元の道に戻るところで,巨大なつり橋(写真)が現れたのです.ひびき橋,と言うのだそうですが,だるまマ−チの名所となりそうです.昼食は,一昨年と同様,染料植物園で摂りました.
 娘は,昨年の日本スリ−デ−マ−チ最終日に,20kmコ−スを歩いているのですが,スリ−デ−マ−チは子供の参加も多く,最後までマイペ−スで歩けました.しかし,今回のだるまマ−チの20kmコ−スは,ほかに子供の参加はなく,全体のペ−スが速いのが心配でした.私の右膝が痛かったこともあって,午前中は最後尾付近を歩いていたのですが,昼食場所で追いつき,昼食後もすぐに歩き始めました.しかし,やはりあと4kmぐらいのところで,アンカ−に追いつかれてしまいました.アンカ−に追いつかれると,なかなか勝手に休むわけにもいかず,歩くのに必死になってしまいます.最終ゴ−ル時間の午後4時には十分時間があるのですから,アンカ−は最後尾の人に付くのではなく,最終ゴ−ル時間を目指してスロ−ペ−スで歩いていただけないものでしょうか.ともかく,娘を励まし励まし,午後2時45分にアンカ−といっしょにゴ−ルしました.
 朝と打って変わって日溜まりに包まれたゴ−ル会場で,お茶やみかんなどをいただき,一休みして帰途に就きました.

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